私のはてな

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君はいと“お菓子”

半年前からおかしやさんでアルバイトをしています。関東圏の人ならきっと知ってる、駅前とかショッピングモールにあるあのおかしやさん。

 

おかしやさんでアルバイトしようと思ったのは、「可愛いから」。

どこでバイトしてるの?ってきかれた時、「おかしやさん!」って言えたらなんか可愛いじゃないですか。

 

あと、おかしやさんに来る人はみんなきっといい人だと思ったから。

買いに来るのは結局「お菓子」だから、そうそう態度の悪い人も来ないだろうし、きっと幸せな人とか、幸せになりたい人がいっぱい来るんだろうなと思ったから。(だからケーキ屋さんでも働きたいんです私!)

 

案の定そうでした。みんなお菓子選んでる時は子どもも大人も関係ないんですよね。ブツブツ言いながらお菓子を選んだり、どっちの味がいいかをずっと決めきれなかったり、一度手に取ったものをまた棚に戻して、会計前にやっぱりまたそれを取りに戻ったり。なんか楽しそうなんです。

そんな風景を眺めることもできるレジ業務は大好きです。

強面な人も無邪気な子どもも関係ない、チョコレートやおまけ付きのお菓子を買って行くんです。そしてそれをお家で食べたり、待ちきれずに歩きながらとかバスの中で食べちゃったりするんです。

 

私はなるべく、明るく元気に接客するように決めてるんです、たとえちょっと不機嫌そうな人にも。

 

悲しい気持ちになって、元気を出したいから、とお菓子を買いに来る人もきっといるでしょ。その時お会計をしてくれた人が明るくニコニコ笑って元気だったら、ちょっとだけ明るい気持ちになれませんか?私はなるんです。ああいい人だな、いい気分だな、って思うんです。自分がされて嬉しいことを、他の人にも同じようにしたいんです。

 

けどいるんですよね、レジの台にお菓子をポイって投げて置いたり、支払いの時にお金を投げたり。でもいいんです、それでも私はニコニコし続けます。だってそれがその人の癖かもしれないし、もしかしたらそんなことをしちゃうぐらい何か嫌なことがあったのかもしれないし。だからいいんです。「何があったのかわからないけど、そういうことをしてしまうぐらいの何かがあったのだとしたら、お菓子食べて、好きに過ごして、元気出してね」って思いながらニコニコとレジ打っちゃうぐらい、私は割といい子なんです。

 

でも理不尽な人もいます。本当に稀だけど。それでニコニコ顔にもちょっとだけ限界が来るんです。レジ袋に商品を入れてる途中に「レジ袋いらないです」って言われたり、レジを打ち終わってお釣りを渡そうとしたら、「10円あった」って言いながら後出しされて打ち直したり、「このゴミ捨てといて」なんて言ってくる人がいたり、「これ買うのやめるから戻しといて」なんて言われたり、そんな些細なことでちょっとずつ私の元気が吸い取られていくんです。ちょっとずつ不機嫌になっちゃうんです。ちょっとずつ不満が溜まっていくんです。でもそのどんよりした気分は、次にレジへ来るお客さんには関係ないことだから、またニコニコするんです。

 

こうやってどんどんどんどん私の「いい子」がすり減っていく。

 

頑張らなくていい、楽しめればいい。ちょっとした暇つぶしと趣味、だと思って始めたアルバイトで、私の心が無駄に削られていくんです。楽しいはずのアルバイトが、なんか最近辛いんです。

今日も夕方からアルバイト。どんなに嫌なことがあった日でも、どんなに悲しいことがあった日でも笑うんです。その時会った人は、その時の私しか知らないから。あの日アルバイト先の本社に、私の明るさに元気をもらえたとメールをくれた人がいるように、多分きっと他にもそんな人がいてくれると思うから、今日も明るく元気に頑張ります。

 

 

 

 

 

 

なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんて

 

言うわけないだろバーーーカ

 

 

今日から感情殺して最高以外のお客さんには無で接客してやる。

 

 

 

 

 

 

って一瞬は思うくせに心のどっかでは、お菓子食べてる時にでもいいから、レジのお姉さん楽しそうな人だったなって思い出してほしかったりするんです。だからやっぱり、ちゃんとニコニコ笑ったりしちゃうんです