私のはてな

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大丈夫って言って

バイト辞めたんです、二年弱働きました。

 

おかしやさんのアルバイト。上京してきて初めてのアルバイト。恋人と出会ったアルバイト。

変なお客さんも来るけど、そんな人も含め、全てのお客さん、荻窪という地、従業員、接客業務、全部が好きでたまらなかったの。毎日バイトに行くのが楽しみだったの。

 

一月に店長が変わってから、ダメになってしまった。またいつかいなくなるたった一人のせいで好きなことをやめてたまるかと思ったけど無理だった。毎日毎日泣いて、ご飯も美味しくなくて、夜もなかなか寝付けず、夜中には何度も目が覚めて、ああもうすぐ朝だ、またあの場所へ行かなきゃいけないんだと思うたびに、死にたいなという気持ちだけが募って、辞めました。

なんで私が好きなこと辞めなきゃいけないの、なんで私が、なんでなんでなんで、ねえなんで?

 

これ書いてるいまも涙が出そう。なんで私が。店長はさぁ、仕事辞めたいって言ってたんだよ。じゃあ店長が辞めればいいじゃん、なんで私が辞めなきゃいけないの。

でも多分あのまま続けてたら私は本当に死んでいただろうなと思う。

一月から、バイト帰りに電車を待つホームでの立ち位置が、電車が入って来る方の端になった。いつでも飛び込めるように。

辞める前の日のバイト帰り、いつものその立ち位置でお母さんに電話した。もう死にたいって言った。このまま飛び込んで死んでしまいたいって言った。好きなこと辞めたくない、でももう続けられない、あんなところにはもういられない、辞めたくないのに、なんで私が、好きなのに、死にたいって言って駅のホームで声出して泣いた。ごめんねお母さん。

 

常連さんたち、みんな元気かなとふと考えると喉がグッとなって、鼻の奥がツンとする。毒舌なおばちゃんも、缶のドロップ買うか迷ってる男の人も、私のことが大好きで、私も大好きだった小さな男の子とそのママも、いつもガムを買って行くおじさんも、学校帰りの高校生も、みんな元気かな。

 

あれから二週間経った。いつまでもこうじゃだめだとわかってはいるけど、簡単には立ち直れないほどに、あの場所でのあのバイトは、私にとってはあまりにも楽しすぎたわ。

 

また楽しいこと、見つかるやろか。おかしやさん以上に楽しいこと、見つかるやろか。

私、大丈夫やろか。