私のはてな

私のはてなをいっしょに解明してください

2020.02.17

私は東京が好き、という話をします。

私は九州のど田舎で生まれ育って、東京にずっと憧れてた。中学生の頃、テレビでしか見たことのなかった華やかな街に初めて足を踏み入れた時、私の居場所はここだと思った。たくさんの人、紛れる負の感情、一人なのは私だけじゃないんだという安心感、たくさんの憧れの物、人、場所、全てが集まった街。絶対いつかここに住んで、ここで生きて、ここで死ぬんだと思った。

私は、同い年の人たちよりも数年遅い精神状態で生きていて、地元にいる頃は高校卒業してるくせに一人じゃ何も出来なかった。買い物も、美容室も、病院も、どこにも一人では行けなかった。けど二十歳の頃に上京してから、今日からここで暮らすんだという夢のような日々の始まりに心躍らせて、なんでも一人で頑張れるような気がしていたし、実際上京して一人で色んなところへ行ったり、できることも格段に増えた。家族も、地元の友達もみんなが驚くほどの変化だった。あなたはこんな人だったのね、と言われるほどに。それでもまだ、同い年の人からしたらやっぱり数年遅れをとっているような感じ。でも私は私だし。やれることが増えただけですごい成長だし。そうやって生きてきた。

自分で考えて、自分の決めた場所で働いて、自分の選んだ人と一緒になった。結婚した途端、周りからはもう一人前だと言われるようになって、完全なる大人の扱いに変わった。やったこともない、聞いたこともないよくわからない手続きに戸惑い、24年間一緒だった名字が別のものに変わる寂しさ、お金の話や、周りからされる子どもの話やら、もっともっと先の生きてるかわからないぐらい何十年も先の話でいっぱいいっぱいになった。正直頭の中ではまだ、今日という日を楽しく生きられればそれでいいや!イェーイ! ぐらいの学生のようなノリで生きていたから、急に一人前の大人として扱われて戸惑った。頭がパンクしそうなほど。いやもうパンクしたのか。

例えるとさ、やっと寝返りを打った赤ちゃんに、早く立って!喋って!頑張って!! って言うような、そんな感じ。私はやっとハイハイできるようになったぐらいかな。それなのに、ハイハイできるようになったんだからもう立てるでしょ!立って!走って走って!頑張れ!って言われてるような。

自分のこと子どもだとはもう思わないけど、完璧な大人ではないから、急に周りから無理矢理大人にさせられたような気がしてすごく焦りを感じて最近はかなり不安定だった。でもさ、大好きな東京で暮らせてるから、もうそれだけで生きていられるし、なんとか頑張れてるんだ。東京のおかげなんだ。私は東京が大好き。東京でずっと暮らしていたいし、離れるなんて考えられないぐらい私にはここの空気が合ってる。

お気に入りの服を着たら気分が上がるように、お気に入りのリップを塗ったら少し自信が沸くように、お気に入りの靴を履いたらちょっと遠くまで行けそうな気がするように、私にとってのお気に入りは東京なんだ。

 

本当の本当は、私だって毎日お母さんの作ったご飯が食べたいし、時たま文句を言われたりしながらもお父さんと同じリビングでテレビを観たいし、弟とゲームしたい。私が今してるのって大人ごっこみたいだなって思う。だって正直まだ誰かにご飯作ったりとか、家のことやったりとか、そんなお母さんみたいなことをやるという日常が自分の中ではしっくりきてないんだ。でもやらなきゃいけないし、たまにやりたい気分になるから、なんとなくやる毎日なんだけど。いまの私の周りの友達はみんな実家暮らしで、いいなぁと思う。でも私が東京に住みたくて、好きで一人になったんだから仕方ないなってわかってる。だから、せめて東京で、好きに生きたいと思う。遅いけどさぁ、他の人よりも。やっと大学卒業する人、ぐらいの精神年齢だけど。いやもしかしたらもうちょい下かも。でもここにいるだけで頑張れるからもうそれだけでいい。

多分、これからもちょっとずつしか前には進めないんだけど、東京にいる限り私は頑張れると思う。見守っててほしいし、どうか急かさないで、私は私なりに確実にちゃんと進んでるからさ、大丈夫だよーって言いたい。

なんの話かわかんないと思うけどなんでもいいです。おやすみ